岩瀬、プロ初Sと同じ日に…「久しぶりにいろんなものを背負った」

中日スポーツ 配信日: 2017年06月24日 07時02分

 岩瀬が締めた! 中日は23日の巨人戦(東京ドーム)を1-0で逃げ切った。9回、一打同点の大ピンチを岩瀬仁紀投手(42)が断ち切り、3年ぶりのセーブを挙げた。チームは3連勝、巨人を抜き4位に浮上した。 岩瀬が火を消し、試合を締めくくった。1点リードの9回、2死一、二塁。巨人が動く。代打・亀井。18日のロッテ戦で逆転サヨナラ3ランを打った切り札投入に、森監督も動く。 「田島に対して亀井というのは嫌なものを感じていた。あの一手だけは岩瀬に任せよう」。勝利へのラストアウトを岩瀬に託した。決着は3球で着いた。137キロのシュートで二ゴロに打ち取り、2014年7月31日以来のセーブ。自らの歴代最多記録を更新する通算403セーブだ。 「久しぶりにいろんなものを背負った。バルデスがあれだけのピッチングをして、打たれたら僕だけじゃなく田島もダメージをくらうので」 かつては背負い続けた「いろんなもの」。さすがに気負ったのか、初球スライダーは真ん中へ入った。「緊張感も一番あった。力が入っている分、若干甘いかなという感じがした」。くぐり抜けてきた修羅場の数も歴代最多。「だいたいで投げるしかない。思い切っていこう」。最後のゴロをさばいたのは、15年以上も後ろで守ってきた荒木だった。「岩瀬さんが出てきて感じるものはあった」。試合終了を見届けると、岩瀬は久しぶりにマウンドで笑顔をはじけさせた。くしくも6月23日は、同じ巨人戦でプロ初セーブを挙げた日でもある。1999年。主に7、8回を任されていたルーキー岩瀬が、唯一挙げたセーブだった。…

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